作成者別アーカイブ: koyama

絵葉書をきっかけに、個展へ。

こんにちは、ヨロコビto協力スタッフのコヤマです。

17日の日曜日、代官山のギャラリーで開催されている
越後しのさんの個展「ゆめかうつつか」へ行ってきました。

image1

実は、その3日前、ギャラリー定休日にうっかり行ってしまい、
「どうしても見たい!」という気持ちが3割増しになっていたこともあって、
ギャラリーの階段を上るときは、もうかなりのワクワク感に。

足を一歩踏み入れると、そこは越後さんのしんとした世界でした。
表面的には静かなのだけれど、
どこかシュールで、奥に何か隠されているような…
あっという間に、その世界観にのまれました。

会場では、ヨロコビtoの絵葉書も販売されていました。
私が、越後しのさんを知るきっかけとなった、絵葉書です。

96362457

生き物が絡み合う子供や女性が、何か話しかけているようで、
どうしても原画を見てみたいと思ったのです。
行けて本当によかった。

美術館と違って、個展の情報はなかなか手に入りにくいもの。
ヨロコビtoでは、応援する作家さんの個展情報なども、
積極的にお知らせしています。

絵葉書を通じて、みなさんにも素敵な出会いがありますように。

 
【越後しの個展~ゆめかうつつか】
日程:2016年1月8日(金)- 20日(水)11:00-19:00
場所:ギャラリーspeak for(代官山)
http://blog.galleryspeakfor.com/
※最終日のみ18時まで
※越後しのさん在廊予定:20日(水)13:00~18:00

 
ヨロコビto絵葉書ショップはこちら

猿と犬

こんにちは、ヨロコビto協力スタッフのコヤマです。

菅原毅己さんの新作絵葉書「猿と犬」を手に取ったとき、
二匹の精悍な顔に、目が釘付けになりました。

96360425

いったい彼らは、何に戦いを挑んでいるのでしょう。

もちろん最初に思いついたのは「桃太郎」でした。
今まさに、鬼に飛び掛からんとしている二匹。

でも、雉がいないのです。
となると、急に「犬猿の仲」という言葉が頭をよぎりました。

干支の由来で、猿と犬が喧嘩をしたからとか、
西遊記の孫悟空にかみついたのが犬だったとか、
縄張り意識の強い種同士だからなど、
いろいろと諸説はあるようですが。
とにかく仲の悪いことの例えである「犬猿の仲」。

しかし、絵葉書の二匹はお互いを信頼しているように見えます。
犬猿の仲をおしても、立ち向かうべき何かが、
きっと彼らにはあったのでしょう。
そして、その戦いは勝利となるはず。
きっと何もかもうまくいく。不思議とそう信じられる一枚です。

折しも今年は申年。
お守りのような一枚として飾ってみるのもいいかもしれません。
もしくは、節分気分を盛り上げてくれる一枚としても。
いかがでしょうか。

ヨロコビto絵葉書ショップはこちら

おめでたい、鯛。

こんにちは、ヨロコビto協力スタッフのコヤマです。

早いもので、もう2015年も終わろうとしています。
新年を迎える準備、進んでいらっしゃいますか?

東京出身の私の実家では、お正月に鯛を食べる習慣はなかったのですが、
京都には「にらみ鯛」という風習があるのだそうです。

正月三が日、尾頭つきの鯛の塩焼きが、
縁起物として食卓に上るものの、一切手を付けず、
4日になってから食べるのだとか。
さすが鯛。扱いが別格です。

お正月はもちろん、おめでたいときの魚と言えば、やはり「鯛」。
結婚式や赤ちゃんのお食い初め、
さらには優勝力士や当選した政治家などにも「鯛」はつきもの。
そういえば、七福神の恵比寿様が抱えているのも鯛です。

では、なぜ「鯛がめでたい」のでしょう。

「めでたい」の「たい」が、鯛に通じるというのは、
あまりにも有名ですけれど、ほかにもいろいろと理由があるようです。

厄除けの力を持つ「赤色」。
短命な魚が多い中、40年も生きる「長寿」。
上品な味、崩れにくい姿形。
なかには、鱗が富士山型なんて話もありました。

なるほど、と思ったのは、
おめでたいから鯛を食すのではなく、
おめでたい鯛を食すことで、吉事が来ることを祈る、という考え方。

ヨロコビtoにも『金のめで鯛』シリーズがあるのですが、
お正月に一枚、飾ってみようと思います。
きっと新しい年に福を招いてくれるはず。

みなさまも、良いお年を。

96121881

「めで鯛絵葉書シリーズ」

ヨロコビto絵葉書ショップはこちら

松竹梅は、なぜ、めでたい?

こんにちは、ヨロコビto協力スタッフのコヤマです。

ヨロコビtoが新しく応援する作家のひとり、
菅原毅己さんの絵葉書に「雲」という一枚があります。

90252005_o1

あどけない少女の着物をよく見ると、
おめでたい柄の代表格「松竹梅」。

結婚式やお酒の銘柄などでも、おなじみの松竹梅ですが、
ふと、なぜおめでたいのか、調べてみようという気になりました。

松竹梅はもともと、
中国の「歳寒三友(さいかんさんゆう)」
からきているのだとか。

松と竹は、寒い冬にも緑を保ち、
梅は寒さに耐えて、花を咲かせることから、
「高潔」や「節操」の象徴とされていたそうです。

日本に伝わったのちは、少し意味を変えて“おめでたい”柄に。
神様が宿ることで緑を保つ、不老長寿の「松」。
人生の節目も乗り越えて、まっすぐに伸びる「竹」。
寒さという苦難に耐えて、花を咲かせる「梅」。
そんな意味合いもあるようです。

改めて絵葉書をみると、
立ち込める雲が布の山を覆うなか、
松竹梅の着物をまとい、遠くに目をやる少女。

これからのどんな苦難をも、易々と乗り越えていける、
そんなパワーをくれるような気がしてきます。
自身のお守りのような一枚に、
またはチャレンジを続ける友に贈るのも、素敵かと思うのですがいかがでしょうか。

ヨロコビtoオンラインショップはこちら

問答セレクション?

こんにちは、ヨロコビto協力スタッフのコヤマです。

白地に朱一色で描かれた長浜孝広さんの
絵葉書シリーズ「問答セレクション」
その第一印象は「???」でした。

86813603

ゾウと針金ハンガー
コーヒーとヤギ
シロクマと葉付ミカン

こうして文字にすることすら、はばかれるほど、
なんとも意味深な組み合わせ。
深遠なテーマが隠されているのか。
はたまた新手の心理テストか。

では、私なりの問答を…
と絵葉書を眺めること20分。
頭に浮かんだのは、謎かけでも問答でもなんでもなく、
ちょっとしたつぶやきでした。

 

「ゾウと針金ハンガー」
私だってお年頃なんだから、おしゃれしたっていいと思うの。
このあいだ、すっごくステキなピアスを見つけて。
あの青いピアスをつけて、耳をひらひらさせたら、
この動物園で一番のおしゃれになれると思うんだけど、
どうかしら?

「コーヒーとヤギ」
彼は素晴らしかった。
つややかで、深い褐色の毛並。
憂いをたたえた、うるんだ瞳。
鼻腔に残る、ふくよかな香り。
ようやく望んだ通りに、
すべらかな陶器のカップに注がれて、
今、その時を待っている。

「シロクマと葉付ミカン」
あなたって葉っぱのついたミカンみたいな人ね、と彼女はいった。
全く意味が分からない。
さわやかということか、酸っぱいということか。
それより葉っぱのついたっていうのはどういうことか。
野性味のある? いや、虫がついていそう?
全く意味が分からない。

 

…大変失礼しました。
ほかの方が、絵葉書に何を思うのか、非常に興味がわいてきました。
あなたならこの絵葉書、どう解きますか?

ヨロコビto絵葉書ショップはこちら

バースデーカードに絵葉書を

こんにちは、ヨロコビto協力スタッフのコヤマです。

先日、友人の子供の4歳の誕生日プレゼントに、
ミヤハラヨウコさんの絵葉書「hedgehogs」を
バースデーカードとして添えました。

ちょこんとした立ち姿と、くりくりとした目が
友人の子の雰囲気によく似ていたからです。

プレゼントと絵葉書を手渡すと、
「これ、かわいい!」とそのまま友人宅の
玄関にあるボードに絵葉書を飾ってくれました。

IMG_1037

(写真は、ミヤハラヨウコさんの「hedgehogs」

それは、思った以上にうれしい出来事でした。

どんな一枚を送ろうかと、相手を思いながら
絵葉書をセレクトする時間も豊かだと思いましたが、
その気持ちが通じたことがさらにうれしかったのです。

「かわいいよね! この目が…色も…」と
ひとしきり絵葉書の話に花が咲きました。

今も友人宅の玄関先では、2匹のハリネズミが
お出迎えをしてくれています。

小さな絵葉書というアートには、人の心を動かし、
会話を生むチカラがある。そう改めて感じた瞬間でした。

原画のチカラ

こんにちは、ヨロコビto協力スタッフのコヤマです。

先月開催していた『2015ヨロコビto作家原画と絵葉書展』に、
我が子を連れて行ったときのことです。

スタッフと話し込んでいて、ふと振り返ると、
7歳になるムスメが、持参していた自由帳(しかも妖怪ウォッチの)
に何やら描いているのです。

11091417_791841310891578_6555735119657426231_n

覗き込むと、嶽まいこさんの「Secret hat」シリーズの原画を
一心に模写していました。
しかも、帽子のリボンはもちろん、
女性のヒールの細かいところまで書き込む丁寧さで。
それは、親である私自身も初めて出会うムスメの姿でした。
これぞ、原画の持つチカラ!

ちょうど、作家の嶽さんも在廊していらしたので、
ムスメは嶽さんに描いた絵を見てもらい、
鼻の孔をふくらませながら、照れた笑顔を見せていました。

11058719_791841267558249_1592888205092557203_n

これはもう出会いだと、ムスメが特に気に入って模写していた
「Secret hat~eternal triangle」を購入。
つい先日、原画が我が家に届いたのですが、
ムスメは包装をほどく時間さえ惜しい、とばかりに
段ボールに巻かれた緩衝剤をはがし、
箱から出した原画を「これは私の!」と抱きしめたのです。

何度も言いますが、これぞ原画のチカラ。
ムスメに限らず、こんな出会いがひとつでも多く、
生まれますように。そんなことを思った瞬間でした。

 

ペンギンファミリーの家族愛。

こんにちは、ヨロコビto協力スタッフのコヤマです。

数年前に『皇帝ペンギン』という映画がヒットしたことを
覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

氷点下50度、強風が吹きすさぶ南極大陸で、
命がけで卵を産むメス、
絶食状態で3か月もの間、卵をあたため続けるオス。
“世界でもっとも過酷な子育て”をするペンギンの姿に、
心を打たれた記憶があります。

この皇帝ペンギンをはじめ、フンボルトペンギンなど、
別種のペンギンもまた、基本的に一夫一婦制なのだそうです。

しかも、ただ同じ相手と交尾をする、というだけではなくて、
卵をあたためることやヒナの子育てまでも、
ペアで交互に行う種が多いのだとか。

84484665

(写真:ミヤハラヨウコさん「penguin family」

まさに、ペンギンは「家族愛」の象徴ともいえる鳥。
ミヤハラヨウコさんの絵葉書に描かれた、
ぴったりと肌を寄せ合うペンギンファミリーも、
そんな家族の暖かさが感じられる一枚です。

例えば、出産のお祝いに添えたり、イクメンの旦那様に送るのも。
新しい命を授かった方なら、赤ちゃんの写真の横に並べて飾るのも
素敵だと思うのですが、いかがでしょうか。

ヨロコビto絵ハガキショップはこちら

全世界、70円で届きます。

こんにちは、ヨロコビto協力スタッフのコヤマです。

恥ずかしながら、今年のお正月にはじめて知ったことがあります。
それは、全世界どこへでも、
POSTCARDが70円で届く、ということ。

84484171_o2
(写真は西谷直子さんの「Postcard」)

今年のお正月、中国に赴任したばかりの友人からの年賀はがきが、
国内の年賀状に紛れて、 はらりと一枚届きました。

年賀状が国境を超えて届く、ということにも感動したのですが、
いざ返信をしようと調べてみたところ、
切手代が70円ということに驚きました。

メールではなく、葉書という形あるものが、
人の手を介して、海を越え、また人の手を幾重にも介して、
時間をかけて届くというのに、70円!
しかも中国でも、アメリカでも、
はては地球の裏側ブラジルでも値段は同じ。

これはなんだか、経験しないともったいないとそう思ったのです。
たとえば、好きな作家さんの絵葉書が、
人の手を介して、海を超え、また人の手を幾重にも介して、
時間をかけて、あの人に届くというのは、
もうそれだけで、映画一本撮れそうな気分になりませんか?
しかも、たったの70円で。

おりしも中国はこれから旧正月。
さて、どんなPOSTCARDを送ることにしましょうか。

ヨロコビto絵葉書ショップはこちら

アートのある暮らし

こんにちは、ヨロコビto協力スタッフのコヤマです。

先日、会期ぎりぎりの滑り込みで、東京国立近代美術館の
「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより」へ行ってきました。

koyama02

ひとりのコレクターによるコレクションの展覧会ということで、
作品の市場価格を予想するなど、
コレクター感覚を追体験できるようなゲーム性のある展示となっていました。

ただ、コレクションの選定に関わっているヤゲオ財団のピエール・チェン氏は、
コレクターとして名を馳せたいという思いではなく、
「アートとともに生活する」というコンセプトを持って
作品を選んでいるというコメントが!

それはまさにヨロコビtoにも共通する思い。

生活のなかのアートということで、
会場には、マンレイが飾られたバスルームの写真なども展示されていました。
(当たり前ですが、私たちが思うバスルームとは違って、
湿気や水滴を気にする必要のない大きさのバスルームでした。。)

そして、なるほど!と思ったのが、作品を飾る場所です。
本当に気に入った作品は、バスルームに。
他人にも見せたい作品は、リビングに。

たしかにひとりでゆったりと過ごすバスルーム(日本では、トイレですかね?)
にお気に入りの作品を置くというのは、腑に落ちる感覚でした。

オークションで数十億円単位の値がつく作品も含まれた
まさに「世界の至宝」だらけの展覧会。
そこに展示されているような作品に手は出なくても、
絵葉書という形で、アートを生活に取り入れてみてはいかがでしょう。

あなたなら、バスルーム(トイレ)に飾りますか?
リビングに飾りますか?

ヨロコビto絵葉書ショップはこちら